建物の所有者責任
老朽化した建物
コンクリートの一部が爆裂し落下
隣地の車にキズが付いてしまい
車の所有者から
私共に被害の申告がありました
さて、その責任はどこにあるのでしょうか
管理しているアパートの駐車場での出来事です
今回、問題となりそうなポイントは!?
目撃者はいない
駐車スペース周辺にコンクリート片が落ちており
状況証拠は明らかですが・・・
防犯カメラは設置されているものの
カメラの位置から遠く対象が小さ過ぎて
決定的な瞬間の確認ができない
コンクリートの破片が
車の周辺に落ちていますが
自分の所有する建物の一部が爆裂落下し
隣地の車に当たって傷がついた事を
素直に認め被害の弁償に応じてもらえるか
それから再発防止!
早急に補修工事を行ってもらい
人身及び車両への被害再発を防ぐ
大きい物は大人のこぶし1個半ほどあり
人に当たれば大惨事になりかねません
所有者は建物に住んでおらず
謄本を取得しても住所移転登記がされてなく
現在の居所が分からない
目撃や確たる証拠があればいいのですが
認めないとなると・・・
車にわずかに残っているコンクリート成分
これを分析してもらい落ちている破片と
車に付いた成分が同一であると科学的に証明し
それでも認めなければ裁判を起こすしかありません
まず建物所有者の所在の確認です
管理しているアパートのオーナーに事の真相を報告したところ
隣地所有者の親族の所在が分かりました
その親族宅を訪ね経緯を説明すると
建物の所有者を知っているとの事で
その場から所有者へ電話をしてくれました
本人の許可を貰い電話番号を教えてもらい
翌日、所有者に連絡し現地で待ち合わせて
写真と大小複数の落下片で状況を説明しました
すると、開口一番
「またねーすみませんねー これで二回目だよー」
私は、その言葉を聞いて少し安心しました
あっさりと認めてくれたのです
前回は反対側で同じような事があったようで
年末の出来事だったので年内の補修は無理です
だだ年明けまでこの状態を放置するわけにはいきません
簡易的でも再発防止の為
一面にネットを設置するようお願いしました
ネット設置が終わるまで車3台を避難させなければいけません
満車近い駐車場ですが入居者の協力も得て一時的に駐車位置を変え
年明け早々にネットを設置し、後日、修理費も弁償してもらいました
今回、建物所有者の真摯な対応でスムーズに解決できましたが
そうでないケースもあるかもしれません
何より人的な被害がなく良かったです
1975年に開催された海洋博前後は建設ラッシュでコンクリート造の建物は
海砂の洗浄が不十分な物もあり爆裂等このような事は多々おきています。
建物の一部が老朽化してコンクリート片が剥離落下し人身に被害が及ぶと
その所有者は大きな責任を負うことになりますよ!というお話でした。。
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