これからの沖縄の不動産事情
地域により若干の違いはあると思いますが
概ね、沖縄の不動産価格は高止まりしている
と言えそうです。
先月も市内中心部に位置している娯楽施設の跡地が
坪200万を優に超える価格で売買が成立したようです
県内には初進出の企業で沖縄では馴染みのない会社です
ご多分に漏れず、ホテルかマンション事業だと思われます
土地の取得費や建築費の高騰は必然と販売価格に転嫁され
県内に住む一般のサラリーマンには
とても購入できる価格帯ではありません
購入客層は県外に住む富裕層が中心だと思われますが
敷地面積も大きいので販売戸数も相応になることでしょう
インバウンド消費も視野に入れているものと思われます
那覇市内含め近郊で土地を買って新築住宅を手に入れる事ができるのは
高所得者やパワーカップルと呼ばれる人達に限られてくるでしょう
取得費軽減のため戸建を諦めマンション購入へシフトしてきた人達の
選択肢は狭まれてきており、市内を諦め範囲を広げて
郊外ならと、再度戸建を求めるも
同じ要因で東西南北へ土地を求めていく人が増え、
原野だった場所が公共事業により
区画整然と整備され、
大型スーパーやローサイド型店舗が建ち並び
那覇周辺への幹線道路も整備され
中心部への通勤通学のアクセスも格段によくなり
土地価格の割安感と
RCより安価な木造住宅の普及により更に求める人が増え
ウッドショック等による原材料価格の上昇も重なり
需要と供給の法則に従い価格は上昇していくという
当たり前の経済活動の結果が
現在の県内の不動産事情とみることができるでしょう
但し、投資物件については、
一部の優良地やホテル用地は高値で取引されいるようですが
昇り龍のごとく、天高く上がってしまった軍用地
その軍用地の倍率も若干下がり気味の傾向が見受けられ
一部、売出倍率と成約倍率には数倍の開きはあるようです
また、一棟ものインバウンド向け民泊物件やウィクリーマンスリー用途のビルは
土地の取得費や建築費が高かったため、売却額を下げられず動きは鈍い状況です
企業向け融資は持続化給付金等の緊急融資などで苦境を乗り越えている企業も多く
一方で、業績回復の見込めない企業や怪しい○○○融資は
金融機関が積極的に回収に乗り出し競売の申立等が行われていますが
任意売却に応じる高額物件も見受けられ金融機関の不良債権化を防ぐ積極的な動が
見受けられます。
よって、外的要因は予測が難しいですが、コロナの落ち着きや
6月より1日の入国人数やツアー等の制限はあるものの
外国人観光客の受け入れが再開され、ロシアによるウクライナ侵攻の終息が
見えてくれば、以前のように観光関連を始め景気の回復は十分見込めるため
不動産全用途の活発な取引が行われるものと思われます。
但し、急激な上昇でなく、全体的に横這いかゆるやかな上昇と見込まれています
次は賃貸動向についてのお話です。
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