株式会社オキナ開発
2025年04月07日
不動産ダイアリー
顕在化してからでは遅い「認知症対策」
揉めることなく財産を継承していくためには
財産の規模が大きいほど時間を要するものです
ある方と20年近く取引させて頂いており
これまでに
資産の組み換え、相続対策、古くなったアパートの建替え
保有し続ける不動産と処分する不動産の線引の助言
そのようなお付き合いを単発的に行ってきました
将来、それぞれの資産を
誰に受け継いでもらうかの選択
そして関心は高かったのですが
子から口に出して言うことに引け目を感じていた
親の老い
認知症になったらどうしよう
これだけの財産
どうしていいのか分からない
潜在化していた問題が
顕在化する前に
その解決策として
家族会議を開き家族信託の仕組みを説明しました
ある程度、相続後の承継先を
本人は決めていたようで
これからも自分一人で
全ての資産管理を行うのは
年齢的にも厳しくなっており
銀行へ記帳に行くのも億劫になり
賃料滞納も見落としてしまうこともあったようです
ご本人もそろそろ
子へ任せたいと思っていたころ
数年前に私から貰った
家族信託のパンフレットを見て
冒頭の家族会議の開催に至ったしだいです
譲り受ける予定の不動産を
貰う人それぞれが受諾者となり
所有者である親に代わり
その不動産の管理処分を行うことにより
子同士が
それぞれの問題意識を共有するこができ
不安感や不公平感を取り除き
信頼関係を強くすることができたと思います
相続財産が預貯金等の金銭だけであれば
頭数で割ることはできますが
不動産は立地や築年数・建物の状態
賃料収入等により評価額は大きく違ってきます
また、それぞれの価値観の違いが反映される事もあるでしょう
兄妹とはいえ
信頼関係が築けてないと揉める原因にもなります
物件ごとのメリット・デミリット
これらを早い段階で
「相続が発生する前」に共有できたことが良かったと思います。
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