相続が発生してからでは遅い
今朝の朝刊です
平成27年に相続税の改正があり
基礎控除額が大幅に引き下げられ
相続人の約8.8%が相続税を払っていると言われ
被相続人(死亡者)約11.3人のち1人に相続税がかかっている計算です。
それ以外の10人の中に入っているので
家はそんなに財産が無いから関係ないと思わないでください
記事を読んでみると
相続財産の63.7%が土地です
預貯金や有価証券の割合が少ない事が分かります
相続税の支払い期限は
相続が発生(死亡)してから10ヶ月です
前もって相続税が課税されるか試算していれば
準備しているか、換金できる方法を考えているかもしれませんが
ほとんどの場合
課税されるかの試算は行っていないと思います
相続が発生すると慌ただしく時は過ぎていきます
遺産分割等の話し合いもスムーズにいくとは限りません
預貯金等が無ければ土地を売却し納税資金を確保する必要があります
売却するに辺り
建物解体や土地を分筆する場合など
解体費用の工面や
先日の記事にも書きましたが
分筆する場合は隣接の土地所有者の署名が必要になり
隣地所有者の協力が得られなければ
法務局へ筆界特定制度の申し立てを行いますが
場合によっては半年以上時間を要することになり
相続税の納期に間に合わない事もあります
延滞税は年7.3%から14.6%にもなります
隣地の協力が得られても
よほど立地に恵まれているかでないと
早期の売却を目指すには相場を下回り
価格を抑えざるを得ない場合も考えられます
更に、売り急ぐため
優良な土地を先に売却してしまい
建築できない土地や造成費を要する土地が残ってしまうなど
これは多いのですが
売却する土地の選定を間違ってしまう事となってしまいます
これから年末年始を迎え家族が集う機会が増えてきます
新年早々、こんな話をと思わず
このような機会だからと一家の繁栄を目指し
前向きに話し合ってみてはいかがでしょうか。
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