変わりゆく沖縄の風習と文化
ここ数年
お墓に関する相談が増えています
要するに墓じまい
祖先崇拝が根強い沖縄
シーミーや盆等でも
昔のように親族総出という光景も
減ってきている印象です。
アクセスの悪い場所に有った墓を
思い切って墓じまいして
市街地に数百万を投じ墓を作ったものの
子や孫たちは塾や部活で集まってくれない
作らなければよかった、失敗やたん
墓よー、売いぶさしが、ちゃっさし、売りーがやー
私が相談者に
お墓を売ってあなたはどこに入るのですか、と尋ねると
その墓には親しか入っていなにので
自分が入るときは親と一緒に永代供養してもらさ~
と言いつつ、少し寂しそうな表情に見えました
当社では墓地の仲介はしておりませんので
墓専門の業者に相談するよう勧めました
このような相談は年に何回かあり
近年は増えています
シーミーと盆には墓掃除を行い
女性陣は重箱を作るため
数日前から材料の買い出しに下処理
当日は朝からか姑を筆頭に長男嫁や嫁いだ姉妹も揃い
ゆんたくーしながら
味見と言ってつまみがらお腹を満たす 作る者の特権
調理しながら重箱の中を満たしていく
そのような光景は昔の思い出となりつつあります
今でも手作りしているご家庭もあるでしょうけど
重箱はスーパーやコンビニでも買える時代
風習や仕来たりという文化を重んじることは分かります
共働き、少子化、核家族、県外在住と
以前と環境が違ってきています
そこに重きを置きすぎると息苦しくなってきます
それぞれの環境や考え方に応じた祖先崇拝
その負担を子や孫に負わせたくはありません
数年前、盆で親兄弟が集まり
母亡き後の事を話し合う機会を作りました
私の母曰く、私の時は好きだった物をお供えしていいからね
だけど、大きいおばーちゃんは怒るはずだから
少しでいいからアップルパイ、三枚肉と昆布に豆腐はお願いね~ですって
それぞれの想いで継承していけばよいのではないでしょうか。
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