株式会社オキナ開発
2022年07月20日
不動産ダイアリー
負けるが勝ち
相続で揉めて
裁判で勝ちとった土地
その土地の活用について相談がありました
グーグルマップで現地を確認すると
ストリートビューは見れないので
航空写真でしか確認できませんが
道一本挟んで
向かい側はのどかな田園地帯
市街化調整区域内あり
本人の話によると
高台で見晴らしは良いとの事です
後日、調査を兼ね現地確認のため訪れました
一見して、
ものすごく費用の掛かる土地だなと思いました
土地の形状は長方形の傾斜地
土地の造成及び外構
建物の配置にもよりますが
本人の希望通りに家を作るなら
擁壁工事は必須となり
費用は新車の軽自動車は優に買える額でしょう
法令的には家を建てられる地域でしたが
トータルで考えると
平坦な土地を買って家を建てた方が安上がり
それくらい擁壁も含めた造成費を要する工事になります
このような状況を説明すると相当落胆されておりました
しばらくして売却したいと連絡があり
周辺相場の6~7割前後で売れれば上出来でしょうとお伝えし
購入検討者には
造成に係る件も説明しなければいけない事を告げると
それっきり連絡が来なくなってしまいました
相続でも揉めるくらいですから
長期にわたる様々な問題があっただろう位は容易に想像できます
詳しくは聞きませんでしたが、
戦うなら勝たなければ意味がありません
勝利の基準をどこに定めたか
この不動産を取得することだけに焦点がいってしまい
活用方法までは考えて無かった
争ったわけですから
良好な親戚付き合いが続いているとは思えません
裁判に要した費用、
売るに売れない勝ち得た土地
裁判を起こす前に
相談に来てくれていたら、と思うと複雑な心境です。
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