歴史的価値の裏側で
昨日の朝刊です
「壕が語る沖縄戦」と連載されています
首里城から記事にある壕入口までは
傾斜地になっており高低差もかなりあります
周辺では歩道・道路の陥没で
過去に何度も補修が行われた経緯があります
今から10年ほど前の話ですが
お付き合いのある方からの相談で
住宅の擁壁の繋ぎ目がズレてきており
このままでは家が崩壊してしまわないかと
心配しておられました
お宅を確認しましたが
あまりにも規模が大きすぎるので
知り合いにお願いし
大手の土木会社に見てもらったところ
擁壁の補修工事費用は数千万単位を要し
それでも
沈下が収まるか保証はできないとの事でした
個人で負担するのは無理ということで補修は諦めましたが
土木会社の方の本音は
「引き受けたくない仕事」との印象を受けました
その後、簡易的な補修工事は行ったようですが
沈下は完全には止まりません
スピードは緩やかになったように感じます
一帯は広い範囲で県より
地滑り危険個所に指定されているので
壕とは関係ないのかもしれませんが
歩道や車道の陥没はどうなんでしょう
首里城の側にある城西小学校に通ってました
入れないよう柵はありましたが
校内及び周辺には壕の入り口が多数あり
今で言う、様々な都市伝説がありました
「壕の中から石が飛んでくる、
日本刀を持った軍人の○○○○が・・・。」
戦時中、たくさんの人々が亡くなった事を
みんな知っており、様々な感情があります。
司令部壕の
歴史的な価値について異論はありません
壕の存在と地盤沈下
因果関係を説明せよと言われても
私にはできません
ただ言える事は、
壕の上と思われる地点で歩道・道路や
擁壁の沈下があるという事実です
去年の9月に、
旧日本軍司令部壕調査のため
首里城を中心として1キロ四方の範囲で
ドローンを飛ばし地形図を作成していましたので
データを組み合わせれば
原因も分かるかもしれません
何より、壕を公開するのであれば
安全性を確保しなければいけないので
壕の崩壊を防ぐ工事を行なえば
地盤沈下も治まるかもしれないという
私にも全く関係ない話ではなく
記事を読んで
ふと思ったので書いてみました
毎日の通勤やウォーキング時に
壕の上の道路を通っており
通る都度、気になるんです
相談に来られた方が。
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