人も住まいも経年により変化する
当社が管理しているアパート
繁華街のど真ん中にあり築50年以上が経過し
かなり老朽化が進んでいます
コンクリート造の建物ですが
コンクリートの爆裂が見られサビ汁が散見され
屋根裏に天井のコンクリート片が落下し
入居者に被害がおよぶ恐れが出てきたため
他の物件に引っ越してもらった事があります。
このアパートは区分所有の建物になっており
1,2階部分とその上階で所有者が異なります
今までにも建物全体の修繕を実施するよう
それぞれの所有者にお願いしてきましたが
互いに相続で取得したアパートであることと
賃料収入で大規模な修繕費を賄うには
10年単位の安定した収入を要します
それをカバーするには
さらに質を良くするためリフォームが必要となりますが
そうするには建物の耐用年数を大幅に伸ばす必要があり
いくら資金があってもたりない状況となってきます
そのような状況ですから入居者の安全を守るため
引越てもらったという訳です
不動産を共有名義にするのと似た問題ですが
1棟の建物に複数の所有者がいる場合の意思統一
マンション等の規約は無いため調整するのは骨が折れます
この件はいずれ書きたいと思います
話を戻しますが、
単身高齢者の新たな入居先を確保するのは厳しい状況です
孤独死の8割近くは65歳以上との事ですが
逆の見方をすると2割強は65歳以下の孤独死となります
引越してもらった入居者の移転先も当社が管理しているアパートで
大家さんの理解もあり移転先を確保できましたが
そうでなければ難航していた可能性が大きいです
55歳で入居しても
10年経てば65歳の高齢者となります
国は単身高齢者の生活の資質を確保するため
死後の賃貸契約の解除や財産などの処分を円滑にするため
法整備を行って単身の高齢者が安心して生活できるよう普及活動していますが
これには貸す側の意識改革と理解が必要になってきます。
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