相続税の納税資金について
前回の続きです
相続税の基礎控除については
前回の記事をご覧ください
↓
相続税基礎控除
相続した財産から負債等を差し引き
基礎控除を上回り余剰があれば
その額の税率を乗じた額が相続税となります
この記事では配偶者控除は考慮しません
相続税の税率は右の国税庁HPで確認ください 相続税速算表
亡くなった人(被相続人)が
どこの金融機関と取引があったのか
株や投資信託等の債券を持っていたのか
毎年、証券会社や銀行から
取引内容の通知が届いているはずですので
それらを確認することで知る事ができます
沖縄県内だと
金融機関の数は知れているので
亡くなった人との関係を証明できる戸籍謄本と
身分証明を持っていけば
少し時間を要しますが
取引の有無や残高を確認することができます
さて、前置きが長くなりました
大事な事は
保持し続ける優良資産と
売却してもいい(すべき)資産の選別です
売却する予定の資産となるぐらいですから
何らかのマイナス点はあると認識できます
という事は
売却額が想定より低くなるか
現金化(売れるまで)に時間を要すると思っていてください
慌ただしく過ごし納税の期限である10ヶ月が迫り
納税資金の捻出に苦慮すると
売りやすい不動産を売ってしまいがちです
売りやすい不動産とは
得てして資産価値の高い優良な土地の場合が多く
商業地であったり
地形が良く通りに面し
利便性の良い立地などです
一度手放すと
買い戻すことは容易ではありません
そうなると残るのは
不整形な土地であったり
年月が経過し周辺が開発され
ポツンと周りから取り残され
間口が狭く日当たりの悪い土地や
建築・再建築不可な土地等
利用価値の低い土地ということになり
固定資産税の負担は生じつつ
売るに売れない状況にならないよう
皆が元気なうちに
家族で話し合いの場を持つことが重要です
預貯金は貰う(相続する)けど
価値の低い土地は貰わない(相続放棄)は認められません
相続放棄するなら全ての財産の放棄をするか
限定承認という方法もありますが
手続きが複雑で
相続人全員の協力を要し
不必要な税金を負担する事もあります
繰り返しますが、事前に家族会議を行い
残す財産と処分(組み換え・買い替え)する財産を
予め決めておく!
是非、その時のために備えておいてください。
*都市計画等で道路の開通予定や公共施設等の計画が無いか調べておくことも大切 です。なぜなら、それらの計画で劣る資産から超優良資産へ化ける可能性もあり得ます。
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