株式会社オキナ開発
2024年05月08日
不動産ダイアリー
見た目は一つの建物ですが、所有者が複数の区分所有建物とは
すぐ思い浮かぶのはマンションだと思います
沖縄では小規模ですが
県外ではフロアごと
オフィスビルを区分所有で販売している事もあります
区分所有建物とは
建物が襖や障子などで間仕切りされているものでなく
各部屋(建物)が他の部屋と壁等で完全に分かれていることと
部屋が他の部屋と完全に独立し各部屋がそれぞれの用途として
使用できるものである建物を区分所有建物と言います
マンション以外に例をあげると
3階建の建物があるとします
1階は店舗で長男名義
2階は賃貸アパートで長女名義
3階は住居で父親名義とした場合
各階はそれぞれの専有部分となります
敷地は父親名義であったものが
区分所有者全員の共有とし
共有持ち分は敷地利用権となります
父親・長男・長女は
それぞれの階の区分所有者となり
階段や廊下は3人の共用部分となります
また、稀にですが
所有者が異なる隣接する2筆の土地に
一つの建物を造り境界で所有権を分ける
区分所有建物も存在します
上記のように親子で区分所有建物を所有するのも
二つの土地にまたがって一つの建物を建てて
土地の境界で建物を区分するにしても
後々、色々と問題が出てくる事も十分に考えられます
良好な関係が永遠に続くとは限りません
親子で所有していても
将来、売却したいと思っても
3人全員の意思統一が必要ですし
分譲マンションのように
3階の住居部分だけ売るというのも厳しいでしょう
皆が経済的にもゆとりがあればいいですが
維持管理や修繕費の負担もギクシャクの元となりえます
所有者の一人が
他の区分所有建物を買って
権利関係を一つに纏めれば
資産価値も高めることができるでしょう
いずれの場合でも
単独で第三者へ売却することは厳しいと思います
しかし、例外はあります
それは返還予定の無い軍用地
持分売買は頻繁に行われています。
関連した記事を読む
- 2024/10/03
- 2024/09/24
- 2024/09/19
- 2024/09/17