株式会社オキナ開発
2021年11月11日
不動産ダイアリー
家族信託と成年後見制度・・・①
信託も後見制度も本人の資産を管理するという視点は同じですが
柔軟に信じられる家族に託すか、厳格に裁判所の管理されるか・・・
家族信託と後見制度を使い分ける方法もあります
成年後見制度というのは
被後見人(意思能力の衰えや無い人)のために
後見人が財産管理などの法律行為を行うことですから
あくまで「本人のため」という視点は絶対的です。
したがって、本人にとって
メリットのない行為や、本人の財産を減らす行為は
基本的に認められていません。
一方、本人の気持ちとして「相続人のために
できることはやっておきたい」という想いが
あったとしても、その想いを前提とした行為は
成年後見制度には「なじまない」もの
となってしまいます。
よって、後見を受ける本人のメリットだけを考えた行為
例えば、病院や介護施設で治療等のサービスを受ける
などは成年後見制度を活用し、同時に将来の相続を
見据えた契約行為(一族が望む生前贈与や借入をして
アパート等を建てる)という相続対策などは
家族信託を活用するといった両制度の有利な点を
活かした使い分けが必要になります。
つづく
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