契約の証
契約は口頭でも成立しますが
誤解や失念による紛争を防ぐため
書類にして残すのが契約書であり
私達の業務では毎日取り扱っています
日本では書類に捺印する習慣がありますが
印鑑の押印が無いからと
契約自体が無効になるものではありません
大事なことは契約の当事者が
その意思があって署名したか否かです
ほとんどの契約の場合
認印を使用していますが、偽造するのは容易いことで
三文判と呼ばれている印鑑はどこにでも売っています
重要な取引や
不動産売買などの所有権の移転等の場合は
慎重を期する為、実印で押印し印鑑証明書を添付させ
本人確認を行いますが、これもその気になれば偽造できるわけで
大手のデペロッパーと司法書士も騙されるわけです
通常の取引なら騙される事は無かったでしょう
希少性、めったにでない一等地で
他社にとられたくない
会社一体となって盲目に攻めた結果
判断を誤らせたのだと思います
そうでなければ、どこかでおかしい? と感じるはずです
過去に何度かありましたが、
真の所有者でない人から不動産を売りたい
或いは、本人の承諾を貰って委任されてるので売って欲しい
いずれも身分証明の提示や本人との面談を申し入れるも
はぐらかされたり、入院しているからとか
?? おかしい
状況は違えど腑に落ちないと感じることがあります
以前、こもような事がありました
来店された男性が
自宅を賃貸に出したいので
いくらで貸せれるか見て欲しいとのお話です
駅まで徒歩3分のコンクリート造の2階建
築15年くらいの綺麗なお宅で場所もよく
それなりの賃料収入が見込める物件です
当社が開業したばかりで
売上が欲しく飛びつくように伺いましたが
その男性の身なりと言葉使いに違和感を覚え
所有者を調べると相続した物件で
他の姉弟と共有名義でした
そこで他の共有者の同意を得ているのか確認すると
言葉を濁し、こう言いました
管理も任せるし、2~3年後には売るから
その時は私に任せるからと甘い言葉で誘惑します
もし、賃貸した後に
他の所有者から貸した覚えは無いと異議を唱えられると
借りて住んでいる人は出ていかなくてはならず
私は訴えられ損害を賠償しなければいけなくなります
そう思うと、一瞬にして迷いは消し飛びました
今日は久しぶりに賃貸の契約をすることになりそうです
県外から進学・就職のため複数の入居者との契約があり
担当だけでは人手が足りず私の出番となったのです
最後に賃貸の契約をしたのがいつかも覚えておりません
契約書を音読しながら感を取り戻したいと思います。。
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