株式会社オキナ開発
2022年02月26日
不動産ダイアリー
貸宅地の整理
戦後間もないころに土地を貸して10軒ほどの家が建ち
そのうち8割は老朽化により家を取り壊し貸宅地は戻ってきましたが
あと数件建物が残っており、借地権の解除に向け話し合いを行っています
貸宅地(借地)は
コーヒーカップとソーサに例えられますね
コーヒーカップが借地権でソーサが底地
カップとソーサは対なので価値があり、二つで一つの商品となります
普通に考えると、それが別々ならどうでしょう
コーヒーカップだけしか売られてなければソーサが無くとも使えはします
仮にセットで1000円で売られていたとします
カップ500円 ソーサ500円の割合でしょうか
ソーサが無くともカップは使えます
カップが無いとソーサを使う必要は無く、普通の皿で代用できます
そう考えるとカップ500円 ソーサ500円じゃなくソーサの価値はもっと下がります
コーヒーカップが借地権でソーサが底地というふに考えると分かりやすいと思います
貸宅地(底地)を売ろうとしても近隣の更地価格で買う人はいません
周辺相場の半分の値段で買ってくれるなら上出来だと思います
場所にもよるでしょうが相場の20~30%ぐらいだと思ってください
借地権や借家権は強い権利で守られています。
地主からの解約は正当な事由が求められています。
したがって、息子が家を建てるから土地を返せと言っても認められません。
もちろん、借地人が承諾すれば土地を返してもらえますが、普通は地主が借地権を買
取るか第三者に底地と借地権を買ってもらうか、借地人が地主から土地を買取ること
で完全な一つの所有権となり、このようにして権利関係の整理を行っていきます。
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