明らかに問題とならないケース
親がアパート経営をして
将来、自分がアパートを引き継ぐ
或いは、自分で探して収益物件を所有する
一般のお客さんや
知り合いからアパート等の
収益物件を探してくれと
頼まれる事があります
急いで現金を不動産へ
資産の組み換えを行い
課税評価額の圧縮
相続税対策を行うなどの
事情が無い限り
今は市場で売りに出ている物件を
この物件はお勧めです
といつた事はあまり有りませんが
たまたま、そんな機会がありました
もう20年くらい前のことです
親1人に子1人
施設に入った親に
高額な預金があり
親の寿命の到来を案じた子が
相続時の納税額の試算に驚き
どうにか対策は無いものかと調べ尽くし
軍用地という魔法の杖にたどりつき
当社からお買い求め頂いたという事がありました
恐らく、当時、施設に入所していた親御さんは
認知症だったかもしれません
本来だと、その確認は重要です
なぜかと言うと
意思能力の無い者の法律行為は無効で
後に取り消されることもあります
その時は、所有していた不動産を売るのではなく
買う側だったので、後々、問題になる可能性も無く
私も取引を行いました
決済の時は東京のメガバンクと言われる銀行の応接室で
支店長も同席し、現地の司法書士も立会のうえ
代金全額の支払いと
親への所有権移転手続きを終えました
グレーではあります
私は名義人となる親の意思確認していませんし
子に委任したという事も承知しておりません
司法書士や支店長さんはどうなんでしょうね
不動産を買い所有者となる意思確認や
預金の引出などなど
流れを見ながら
事前に
司法書士や銀行との
話し合いに違和感がなく
自然な流れだったので
契約へと進んだと記憶しています
恐らく、過去にもこのような取引があったのでしょう
今だと厳しいと思います
ケースバイケースなんでしょうが
買う側の子の社会的地位も大きな要因で
司法書士や銀行との信頼関係も
大きく寄与したことは容易に想像できます
売りなのか、買いなのか
この立場の違いで
後に大きく運命が左右する事があります
逆のパターンで
親の財産を勝手に売ってしまい
しばらくして相続が発生し、他の相続人から
親は施設に入っていて、
しかも認知症なのに
不動産を売れるはずがないとなると
訴えられ
その売買は無効となり
買ったほうは所有権を戻し、
売った側は代金を返さなければいけません
使い込んだ代金は返せるのでしょうか
恐らく、厳しいですね。
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