空家問題
日経新聞によると
来年、全国で住宅総数が世帯数に対し
約1,000万戸も余る時代が到来すると言われています。
人口が増えている沖縄でもピークを過ぎている可能性
沖縄ではどうなんでしょう
りゅうぎん総合研究所の統計によると
2021年が総人口のピークだったとの研究報告がなされました
これまでは人口が減っても長寿化や生涯未婚率の上昇から
1人暮らしが広がり、世帯数だけは増えてきており
新築アパートの多くは
単身世帯用の1ルーム~1LDKが多い状況です
私が住んでいる地域でも年々空家が目立ってきました
跡を継ぐ人がいない理由は様々だと思います
以前は
進学や就職で県外へ行っても
長男は必ず帰ってきて
実家とトートーメーを継ぐという習慣がありました
少子化と多様なライフスタイル
親には家を継いで欲しいという思いがあっても
子の生活基盤は進学就職先で築かれ
身動きが取れない等、それなりの理由があると思います
そうこうしているうちに
親は施設に入所したり他界したりと空家になっていくのでしょう
戦後復興の中で作られた古い住宅街
狭い通路に囲まれながら建てられた住宅
しばらくして
建築基準法の制定など法律が整備され
交通、安全、防火、衛生等に支障がないよう
住宅を建築する際の接道義務が課せられました
そのような過去の経緯から
接道義務を満たせず再建築が不可となり
資産的な価値が著しく低くなったことなども要因と思われますが
立地は良いのに空家なケースも見受けられます
那覇市内でも500件近い空家があると言われています
今後も増え続けていくでしょう
それでは、どうすれば良いのか
中古住宅の流通は盛んだった沖縄ですが
最近は取引件数はそう伸びていない気がします
安価な木造住宅が浸透してきた事も要因でしょう
土地価格の高騰、資材の高騰により
一戸建を諦め、
昨今のブームであるマンションへと流れたこともあるでしょう
空家バンクの運用や行政の協力は必要ですが
柔軟に法律の運用を行い
接道要件を満たさない場合の救済処置である「ただし書き」
私達は43条但し書きと言いますが
建築基準法上の道路に接していない場合
敷地の周囲に空地を有し安全性を確保でき
建築審査会の同意を得られれば建築は許可されます
但し、再建築も可となるものではなく
再建築時は再度、審査に計ることとなります
それと、建物を解体しやすい環境を作る
更地にしても固定資産税を上げるのではなく
維持しやすい環境を作り
空家として放置させない仕組み作りも必要だと思います
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