困った時の神頼みでは解決できない
時代の流れでしょうか
家を継ぐという意識が変わってきています。
トートーメーも男女平等になっていく
全国的に問題になっている空家
空家を取得した原因で一番多いのは相続
以前は長男が後を継ぐ意識が高く
実家を離れないか
進学や就職で県外へ行っても
4~5年で戻ってくる事も多く
私もその1人で
知人や同級生も多くは戻ってきています
県外で就職し家族を持つと
実情は、なかなか帰れないということも理解できます
そうこうしているうちに相続が発生し
マイナス財産が多くなければ放棄する必要もないし
かと言って、金銭的に困っていなければ
思い出が残る実家を売る必要もない
定年後は実家に帰るかもしれないし
年に1~2回帰省した時に
ホテルに泊まるより実家で泊まれば
費用も浮いて助かる
また、将来、利用価値が出てくるかもしれないから
資産として保有しておきたい等
様々な考えがあり
現況は空家となっていると事もあるようです
このような相談がありました
所有者はそれぞれ違いますが
隣接している4軒が空家で
全て相続により子が所有しています
見た感じ、
全部合わせると400坪くらいはありそうな広さです
一番奥にある家の所有者は
建て替えて利用したいとの思いがあり
相談を受けましたが、
進入路の幅員が2m程度で
2項道路にも指定されておらず
新たに4mの道路を作るしかありません
そのためには、隣接している左右の土地から
約1mずつ分けてもらう必要があります
その両方とも空家で住んでいません
仮に、土地の一部を
道路として1m譲ったとしても
その部分に建物が建っている訳でもなく
現状、支障はありません
1ヶ所の地主は理解を得られましたが
反対側の許可は貰えず
奥の家は
10年以上空家のまま放置されています
かと言って、
許可してくれたほうから2mは無理です
よって、家を建てられないので売る事もできません
許可を貰えなかった土地の所有者は
意地悪をして土地を譲らないのではなく
20年近く前の相続の分割協議が纏まらず
相続人の共有状態となっているため
遺産分割の話し合いもできない土地を
幅1m×長さ20m=20㎡を売ろうなんて
協議ができるはずがありません
申し訳なさそうに断られました
空家になって20年以上経過しています
それぞれ家ごとの事情があります
解決したくても
自分だけではどうにもならない
だからこそ、
これだけ問題になっているのです
これからは
男女関係なく
継げる人がトートーメーを守っていく
そんな時代になっていくでしょう。
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