空家を解体し更地にすると税金は何倍になる!?
全国的に空家が増えて問題になっています
その理由は様々でしょう
相続で話し合いが纏まらず
遺産分割が進まない
或いは、
更地にすると固定資産税が高くなる
これも多数を占める要因だと思われます。
更地にすると税金が6倍に増えるという事はほぼありません
土地に居住用の建物を建てると
固定資産税は敷地面積200平方メートルまでは
小規模住宅用地の特例を受け評価額の6分の1
200平方メートルを超える部分については
評価額の3分の1に抑える事ができます
自宅だけでなく貸家などの賃貸物件も特例が受けられます(上限有り)
評価額というのは役所が3年に1度見直しはありますが
1月1日現在の土地評価を行い固定資産税路線価として公表しています
路線価は公示価格の7割程度で、今年は見直しの年でした
概算で試算する時は
その路線価に土地の面積、200平方メートル未満であれば
6分の1を、200平方メートルを超える分に3分の1
それぞれに税率の1.4%が固定資産税額となります
以上のことから、建物が建っている土地は特例を受け6分の1なので
建物を解体し更地にすると6倍上がると誤解されているようですが
急激に税金が高くなるのを抑えるため
負担調整がなされ
おおよそ3~4倍上がるのが一般的です
税額を算出するためには個別の補正等がありますので
参考程度に捉えておいてください。
正確に知りたい方は役所の資産税課で
身分証明書や所有者からの委任状等を持参し
相談すると正確な額を教えてくれます。
下記に資産税路線価、相続税路線価及び公示価格のサイトを張り付けます
地価マップ
クリックしてご自身のお住まいの地域を確認ください。
適正に管理せず、倒壊の危険や不衛生だと特定空家に指定されると
小規模住宅用地の特例が適用されなくなり更地と同等の
税金が課せられ、罰金や行政代執行により強制撤去となり
それに要した費用も請求されることになります。
放置される期間が長くなるほど関係者が増え
やる気(解体)も失せ、敷地内の草木は
やがてジャングル化し
掛かる費用も人手もねずみ算式に増え
手が付けられない状態になってしまいます
「鉄は熱いうちに打て」と言いますが
冷めてからでは整いません
難儀な事ほど先延ばしせず
さっさっと片付けて前向きに進んでいきましょう!
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